気がついたら12月、前回の更新からまた数ヶ月経ってしまいました。
先日、大井ショッピングセンターのうさぎやさん(パン屋)に行ったらインディ、、お店のおばさんに
「昔からのお客さんが、時間をあけてまた来てくれるのは嬉しい」と言われました。
最近、まあまあの頻度で行っていたのですが、いつも混んでいておばさんはレジで下向いているので
気づかれていなかったのですが、確かにそうだなあと思いました。
うさぎやさんは私が大学の時、近くの塾でアルバイトをしていたときなので、もう20年以上前によく行っていました。
塾の仲間と夕方行くので、売れ残ったパンをたくさんおまけしてくれて、めちゃくちゃ美味しくて、なつかしい思い出です。
この20年、ふじみ野近辺のみなさまにはお世話になっていて、私ももういい歳なので人生の後半は恩返しができたらと、いろいろと活動を始めました。
そんな今年の振り返りと近況の報告をしたいなあと思います。
・委員会の仕事
今年からふじみ野市の子ども・子育て会議の委員と、教育振興基本計画策定委員になりました。
どちらも市報に載っていて応募したらなれました。
普段はなかなか知ることができない、行政の仕事について身近に感じられたというのが今年の成長です。
自分の住んでいる地域について考える機会が増えましたし、
委員会で知り合った地域で活動してきた方や、「夢みる小学校」の映画上映の実行委員を通して知り合いが増え、つながりました。
まだまだ色々な人がいると思うのですが、今年の新たなつながりとしては十分かなと思っています。
・イエナプラン教育協会の仕事
6月でイエナプラン教育協会の代表理事の役割を終えました。
最近、はじめから関わった(私の全体の貢献度は0.001%以下ですが)名古屋の山吹小のイノベーションプロジェクトが取り上げられるのを
目にする機会が増え感慨深い気持ちです。
名古屋市から相談があり、協会として公募に応募するかどうかのミーティングの時のことなど思い出されました。
5社の連合でこの事業に取り組んだのですが、数千万の予算で幹事社として行政と民間の間に立ってやりとりしたのは
ストレスフルな日々でしたが、大きな自信になりました。
・大学院の科目等履修生(授業だけ取得する学生)
6月でイエナプラン教育協会の仕事も終わり、人を支えるのではなく自分が思うように学びたいなと
というか、本音を言えばここ数年、他者に学びの場を提供することばかりで、ちょっとフラストレーションが溜まっていて
自分も「なるほど!」と学びたかったんです。
で、敬愛する哲学者の内山節さんが先生をしていた母校の大学の大学院の授業をとりました。
内山節さんの本のような学びがあるかと思って。
結果は、内山節さんとは違いますが、教育含めこれまでの自分の土台をしっかり固めてくれるような、そんな授業を受講できました。
内容については脱成長、脱開発、地域主義(ローカリズム)です。
教育に落とし込むと、教育から不安と競争をなくすということになります。(2017年のOECDの報告でもその方が成果が出るとのこと)
来年も授業を少しとれたらいいなと言うことと、いつか大学院にちゃんと入って修士論文を書けたらと思っています。
・昼のしつもん塾
6月からフリースクールの昼のしつもん塾を始められたのも今年の成果です。
ずっとやらなければと思ってやらずにもんもんとしていましたが、一歩踏み出せたのは関わってくれている若者二人のおかげです。
今、課題というか疑問が2つあって
一つはきてくれている子たちや保護者の方たちとお話しして、感じる学校の問題点と、
委員会で教育委員会や校長から話を聞く「学校」にギャップがあるということ。
両方に関係すると「どっちもわかるなあ」と思うのですが、じゃあどうするのが社会にとっていいのかということは
なんとなく解はでているのですが、世の中的にあと少し時間がかかりそうです。
もう一つは、不登校の生徒が思ったより来ないということです。
そんなに来るものではないというのは予想していましたが、それにしても来ないなと思っています。
これに関しては、不安とかではなく面白いことだなと思っていて、仮説を立ててどういうことか理解したいと思っています。
不登校や困っている人、そうすべきだ系のお話を聞くと、何かせねばと思ってしまいますが、
そのインパクトの大きさと、実際の問題としての大きさに差があるのかなあとか、
家にいることに慣れて、どこかに行かねば、行くのが当たり前という価値観が薄れたのかなあとか思っています。
いまのしつもん塾のシステムを無理のない範囲で変えればいいのか、無理しないと来にくいのか、来年に向けて再考しようと思います。
・しつもん塾
今年もありがたいことに一年やってこれました。
今年の前半に三芳町の街のひろばの代表の松浦さんが見学に来て、的確にしつもん塾の良さに気づいてくれたのが
わかる人にはわかるんだなあと、とても嬉しかったです。
エデュケーションという言葉は「引き出す」という言葉が語源だそうです。
学習を特別視せずに当たり前のものとして、うまくその子の成長の種や社会性を引き出せたら、と思っています。
あまり変な価値観を与えないよう、ただ一人の人間として
接しているのですが、引き出せないこともあり、それは私の力不足ではありますが、その子のタイミングの問題でもあることも
多く、そのことで悩んだり、寂しい思いをしたり、そんな日々なので(気づいてもらえて嬉しかったです)。
引いてみたら来年で10年。
このスタイルでいつまで続けられるのかなあとやってきましたが、この塾を選んでくれたみなさんに感謝しています。
・家族
現代はデリケートな時代だから、あまり家族の話はこういうブログとかに載せるのがはばかられますが、
塾では時々話しています。
この前も、1歳児は鼻をかめないという話をしたら結構驚いている子がいました。
家族が、不安や競争にさらされることなく太古の昔からの家族であることがとても大事なのではないかなと実感しています。
そこから地域、社会につながって、お金などの数値に惑わされることなく、成功ではなく、幸福を重視する来年、未来になればと思っています。
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